参議院選挙の結果
6月11日投票の参議院選挙では、民主党が54議席から10議席減らし、大敗しました。この結果、民主党と国民新党の与党は、過半数を下回る110議席となり、参議院で野党が多数を占めるねじれ状態となりました。衆議院で可決された法案でも、予算案などを除いて、参議院で否決されれば成立しないことになります。
民主党の大敗の原因はなんでしょうか?菅総理が選挙中に突然言い出した消費税の増税が敗因という声も出ています。選挙さなかに、不利と見るや低所得者には消費税を戻すと言ってみたり、増税を決めたわけではなく議論を開始するという意味だとも変わりました。ころころ変わる発言が不信を招いたという声もあります。
逆に増えたのが、自民党とみんなの党です。自民党は13議席、みんなの党は10議席増やしました。増えた原因は、民主党の「暴走」に歯止めをかけて欲しいということだったと言われています。なかでも、みんなの党は民主党も自民党もどうかという国民の声の受け皿になったようです。
今、日本には、景気回復、雇用不安の解消をはじめさまざまな難問が山積しています。残念ながら、菅内閣には、それらを解決する方向性を明確にもっているとは言えないようです。「強い経済、強い財政、強い社会保障」の具体策が選挙期間中に触れた消費税の増税だとすれば、それは逆効果です。庶民増税によって景気回復を果たしたという例は、日本どころか地球上にはないそうです。(M)