バンクーバーオリンピック
2月13日に開催されたバンクーバー冬季オリンピックでは、メダル獲得の難しさをあらためて教えてくれました。女子モーグルの上村愛子選手は4大会連続でメダルには届きませんでした。
しかし、うれしいニュースもありました。山形市出身の加藤条治選手がスピードスケート500メートルで銅メダルを獲得したことです。同じ種目で長島圭一郎選手も銀メダルを獲得しました。加藤、長島選手は同じ会社(日本電産サンキョー)に所属し、ライバルとしてもしのぎを削ってきました。レース直後に語ったように「2人で競い合ってきたからここまでこれた」のでした。トリノオリンピックでは、加藤選手が6位、長島選手が13位と惨敗し、4年間あらゆる可能なトレーニングを積んできたのです。
この両選手の活躍の裏には、所属する会社の支援を見逃すことはできません。経営危機にあったときもスケート部を廃部せずに支援を続けてきました。また、この会社の技術によって制作されたスケート靴は、カーブを高速で曲がることができるようにスケートの刃がわずかに湾曲を描いているそうです。さらに、黒と黄金色のユニフォームはミズノが開発し、軽い素材で空気抵抗を少なくすることに成功しました。
4年間の本人たちの努力に加え、本番レースにのぞんだ際の積極的な意気込み、そして、会社の支援、スケート靴やユニフォームの技術開発がメダルに結びついたのです。(M)