秋葉原の無差別殺人
6月8日に起きた東京秋葉原での殺傷事件は、被害者が17人に及んでいます。犯人は、25歳の派遣労働者でした。最初は、借りたトラックで轢き殺し、そのあと、ナイフで次々に人を刺していったのです。突然、理由もなく命を奪われた被害者の無念さを思わざるをえません。犯人は、携帯電話のサイトに犯行までの「自分の行動や思い」を綴っていました。
マスコミでは、彼の生い立ちや家庭環境、職歴などを報道し始めています。
この青年を犯行に駆り立てたものは一体何だったのでしょうか?
この事件に対するたくさんの感想がインターネットに書き込まれていました。「どんな理由つけたってこの事件はゆるされないよ」「どんな境遇だろうが、人の人生を終わらせていい理由には全くならない」「自分の人生に何があろうとも、他人の権利を侵害しないのが責任ある大人だ」などこの青年の責任を問う声が多数です。まったくその通りです。何があろうと他人の生命を奪うことは許されるものではありません。
しかし、人間は一人で成長し、一人で考え方や行動を決めていくのではありません。両親、友人、学校の先生、職場の同僚などまわりの人たちによって大きな影響を受けながら成長していきます。また、その時々の社会全体や置かれている状態からも大きな影響を受けています。ですから、本人の責任だけに最初から限定してしまうのは問題があります。
彼は「人生が嫌になった」と供述しており、いわば絶望状態だったようです。なぜ絶望状態にいたったのでしょうか?誰でも絶望を味わうことはあります。しかし、彼の場合、絶望状態がなぜ犯行に結び付いていったのでしょうか?同じような犯罪を大きな視点から防ぐうえでも犯行の動機を解明していくことが大事です。今後の解明が待たれます。(M)
微量採血のための器具の使用についてお詫び申し上げます
今回問題となっている「微量採血のための器具」というのは、主に血糖を測るために用いられます。指先に針を刺して、微量の血液を採取いたします。
針はその都度交換し針を支えている本体を当院では1回毎に消毒して使用しておりましたところ、消毒では十分でないと厚生省よりご指導を頂いております。針そのものの共用ではないため感染の危険性は極めて低いとはいえ不適切な使用に対し心よりお詫び申し上げると共に、不安な思いをさせてしまいましたことを本当に申し訳なく思っております。
不安やご質問をお持ちの方は当院へご相談下さい。
皆様の健康のために力を尽くす所存です。
平成20年7月
井出眼科病院