亀田ファミリーへの処分
事件は10月11日のボクシングフライ級の世界タイトル戦で起こりました。チャンピオンの内藤大介選手に挑戦者の亀田大毅選手が判定で敗れた試合でした。この試合で、亀田選手は、内藤選手に対して次々と反則(目をつつく、投げる、急所を打つ)を繰り出したのでした。そして、そうした反則技を出せとセコンドについた亀田選手の父親などが指示していたというのです。
この試合に対して、反則をした亀田選手と父親に対して、世論の批判がおき、日本ボクシングコミッションは、亀田親子に対して出場停止などの処分を下さざるを得ませんでした。
しかし、以前から亀田親子と言えば、対戦相手をゴキブリ呼ばわりするなどマナーが悪いことで有名でしたし、父親は、観客と乱闘を起こしたりしていました。なぜ、これまでテレビ(TBS)が異常に取り上げてきたのか?なぜ日本ボクシングコミッションが亀田ファミリーの非行を許してきたのか?不思議なくらいです。亀田ファミリーの「どんな方法でも勝てばよい」という考えとテレビの「どんな方法でも視聴率がとれればいい」という考えが合致し、それに対する批判ができない状況になっていたのかもしれません。
しかし、亀田ファミリーについての残念な話と同時に、昔いじめられていた内藤選手が、自分を鍛えるためにボクシングジムに入門し、30歳を超えてから世界チャンピオンになった話も聞きました。こういう選手に光があたることこそいま求められていることだと思います。(M)