リハビリの日数制限とその後

先月は、リハビリの日数制限のお話を載せましたが、厚生労働省は、ようやくこの問題を調査することになったようです。厚生労働省には、患者さんから「リハビリが受けられないとせっかく回復してきた機能が元に戻ってしまう」などの悲痛な声がたくさん寄せられています。しかし、日数制限を撤廃するのではなく、あくまで調査だそうです。調査だったら決定前に行うべきだと思いますが。

 この問題が改善されるとしても2年後の診療報酬改定でということだそうです。朝令暮改と言われることや決めた方の面子もあるのでしょう。しかし、「改めるに憚ることなかれ」とも言います。おかしいと思ったらできるだけ早く改善するのが行政のあり方だと思います。リハビリが必要な患者さんにとって、2年間にわたりリハビリが受けられないということは取り返しがつかないからです。もらえなかった給付金をあとで支給するなどということとは、根本的に異なるのです。

 リハビリの日数制限問題は、健康や権利にかかわる重大な問題です。ぜひ改善をあらためて求めたいと思います。

(M)