快進撃の裏にあるもの

日大山形の甲子園での大活躍はすごかったですね。開星(島根)を6対2、仙台育英(宮城)を6対3、今治西(愛媛)を11対10で破り、ベスト8に進出しました。優勝した早稲田実業に残念ならが2対5で敗れましたが、粘り強く、堂々としたたたかいぶりには大きな感動を覚えました。

 こうした日大山形の快進撃の裏には何があったのでしょうか?それは毎日、毎日の練習以外にはないはずです。しかもその練習方法は、身体と精神の鍛練を合理的に行うものでなければなりません。そして、実際の試合にあたって、勝利する力を引き出す監督の采配と選手の力量が重要になります。

 それにしても、甲子園に出場するようなチームは、豊富な練習に支えられ、選手は皆すばらしい力量を持っており、監督の采配もみごとなものばかりです。したがって、小さなミスやエラーが勝敗に大きな影響を与える場合も多いのが事実です。そういう意味では、「運」も勝敗を左右します。日大山形の指導者は、「運」を向かい入れる姿勢を生徒に指導していたようです。日常的な礼儀や挨拶を大事にしており、甲子園でグランド整備の方たちにもお礼を欠かさなかったといいます。

 勝ち負けが試合にはつきものですが、勝ち負けを超えて感動するものがあります。それは、勝利を目指してひたむきに努力する姿であり、最後の最後まで勝負をあきらめない姿勢です。そこには勝つこと以上に大切なものがあると私たちに教えてくれるのです。日大山形の選手たちはもちろんのこと、甲子園に出場できなかったたくさんの高校球児のみなさんにも熱いエールを送りたいと思います。

(M)