介護保険料の引き上げ

この4月から65歳以上の介護保険料が大幅に引き上げられました。65歳以上の介護保険料は市町村によって保険料額が異なりますが、山形市の場合、約30%引き上げになっています。基準額で月額2,883円から3,725円に引き上げられました。

 しかし、個別に見た場合、世帯や本人の市民税額によって保険料が6段階に分かれていますので、もっと引き上げになった方もいたはずです。というのも所得控除額が老年者控除の廃止などによって減額されていますので、同じ収入でありながら市民税が引き上げられている方が多いからです。例えば、今まで市民税が非課税だった本人が今度は課税されることになった場合、介護保険料は1.6倍に跳ね上がります。

 もっとおかしいのは、市町村によって介護保険料に差があることです。県内でみてみると一番高い酒田市は4,320円(基準月額)で、逆に低いのは 2,944円(基準月額)の尾花沢市。1.46倍の差があり、年間にしてみると16,512円もの額になってしまいます。合併して財政力が豊かになったはずの酒田市が県内一高額とはどういうわけでしょうか。県内一福祉がすすんでいるとは聞いていませんが。もちろん、低いからいいとは一概には言えないことも事実です。問題なのはこうした差が広がってきていることです。保険料の仕組みに重大な問題があるような気がします。

(M)