医療制度改革と患者負担額
新年あけましておめでとうございます。今年最初の話題は、明るくいきたかったのですがそうもいかないようです。 昨年の12月に政府と自民・公明両党は「医療制度改革大網」を決定しました。この「医療制度改革大網」の最大の狙いは、医療保険給付費の伸びを経済と均衡させて抑制することです。
今回は、患者負担増について触れてみましょう。患者負担額は、これまでも繰り返し医療費抑制の手段として使われてきました。今回もこの手法がとられています。70歳未満の方の3割窓口負担はそのままですが、70歳以上の方で2割だった方は3割となります。(06年10月実施予定)70歳から74歳の方で1割負担の方は、倍の2割となります。(06年10月実施予定)
さらに、高齢者に対しては、75歳以上の高齢者だけの医療制度(高齢者医療制度)を作る予定です。(08年度)これは高齢者全員の年金から天引きの保険料を徴収することを目的としています。高齢者医療制度は、県別の市町村が全部加入する広域連合が財政運営を行う予定です。ですから、全国一律の保険料ではなく、県別に保険料が違ってくることになります。介護保険料に続いて、医療保険料も年金から天引きされることになります。
ただし、これらは、まだ「大網」という案の段階ですから、国会で法案として審議されて国会で決議されて初めて実施されるものです。
この他にもたくさんのことがありますので、次回またこの話題に触れたいと思います。
(M)