総選挙と国民の声
総選挙も終わりました。自民党は予想もしない290議席を獲得し、大勝利を収めました。しかし、自民党の勝利というより、小泉首相の圧勝と言った方がいいかも知れません。郵政民営化について、国民の判断を仰ぐということが評価されたのでしょう。ところが、選挙が終ってすぐ、所得税の大増税を打ち出してきました。そこまで国民はやってくれとは言ってないはずです。
国民の関心事といえば、やはり、年金や医療、福祉がどういう方向に進むかではないでしょうか?今回の総選挙では、残念ながら大きな争点にはなりませんでした。でも、いま年金、医療、福祉が小泉構造改革のもとで、大きな分岐点にさしかかっていることは紛れもない事実です。とくに、今、規制緩和によって、医療分野などに競争原理が持ち込まれ、効率化を図ろうとする動きが盛んです。これによって、安全や安心がないがしろにされたら大変です。やはり、安心して、いつでも受けられる医療の実現こそが、国民の声だと思います。この声が小泉首相に届けばいいのですが。
(M)