介護保険はどう変わる その2
今回は、介護保険についての改定の内容です。(参議院で審議中)
今回の改定案では、在宅介護(ホームヘルパーの家事援助、デイサービスなど)を充実させて、自立の援助をはかったり、家族の負担を減らすのでしょうか?
法案の内容は、まったく逆で、軽度要介護者へのサービスを切り捨てることが盛り込まれてありました。これまでの軽度者に新たな区分(要支援1、要支援2)を設け、こした軽度者は、在宅サービスの主力であったホームヘルパーによる家事援助などが制限されます。これに代わって筋力トレーニングなどの予防給付を充実させるということです。筋力トレーニングで本当に自立できるのでしょうか?反対にケガなどをして、寝たきりになることが心配です。
介護施設に待たないで入所できるのでしょうか?
待機者は減るどころか増え続け、現在では34万人の待機者がいるそうです。困った(?)厚生労働省は、施設入所者を要介護度2以上に制限しようとしています。うわべの待機者は減るので一安心だそうです。つまりは、待機者を解消するつもりはないということなのです。
さらに、老人施設入所者についても変更があります。従来、介護保険から支払われていた住居費と食費が自己負担となります。厚生労働省が言うには、ひとり年間39万円の負担増です。
こうしてみると今回の介護保険改定は、残念ながら充実した介護体制を求める声には応えていないようです。
(M)