眼瞼下垂について(1)先天性下垂

この頃、眼瞼下垂について問い合わせが非常に多く、実際に東北各県から遠路をおいでになる患者さんもあります。そこで4月号よりしばらくの間、思いつくままにこのWHAT’S NEWに眼瞼下垂のことを書いてみたいと思います。原稿(号数)が増えましたら順序良く並べ替えて、見やすいように編集したいと思いますので、それまで勘弁して下さい。

 まず第一に眼瞼下垂の方は非常に多いということです。特に片目の下垂の方はとても多く、タレントさんや俳優さんのように容貌が大切な人の中にも見かけますから「一般の人はそれほど気が付かないんだ」と思っています。私は職業がら、テレビを見ながら「あの人の右目はおかしい」とか「あれは左目の下垂なんだよ」とかしょっちゅう言っていますので、「ご飯を食べたかいがないからやめて」と家族にいわれるくらいです。2、3年前に秋田県の十文字という駅で線路の前の5メートル×5メートルぐらいのたて看板に「あきたこまち」を腕に抱えている秋田美人が、はっきりした片目の下垂なのを見つけました。眼瞼下垂の人がモデルになっているほど一般の人は気がつかないとも言えます。

 このように目が左右によって違うのは珍しいことではないのです。ただ、眼瞼下垂の人と顔のつくりが左右で違うために下垂のように見える人は、普通でもよく見ればすぐにわかります。下垂の人は、ただ「まぶた」が下がっているだけでなく、「眠そうな目」だったり「眉毛の高さが左右でアンバランス」だったり、自覚的にご本人も頭や目が重いとか、首や肩が凝ったりするといいます。

 下垂は大きく分けて(1)生まれつきのもの、(2)後天性のもの、(3)神経に異常のあるものの3通りがあります。

 生まれつきの人は、生まれた時や2歳、4歳のような小さい時から下がっているので私の病院においでになる時は必ず小さい時の写真を持ってきてください。不思議と小さい時の写真がないという人は下垂のため、ご両親が写真を撮らなかった可能性が高いです。とにかく心配な時はなんとか少しでも小さい時の写真を探し、その写真を持って一度見せにおいで下さい。

 おいでになる前に023−641−3111井出眼科病院にお電話下さい。来院に都合の良い曜日、時間、交通手段をご説明いたします。

 次回は後天性下垂のお話をします。

 キーワード
 眼瞼下垂 先天性下垂 後天性下垂 老人性上眼瞼皮膚弛緩症