アテネオリンピックとドーピング

アテネオリンピックも終わりましたね。日本選手の大活躍を眠い目をこすりながらテレビ観戦していた方も多いと思います。私は、仕事でそんなわけにはいかないので、もっぱら夕方から夜にかけての特集番組でしたが。 女子選手の活躍がすごかったですね。柔道、水泳、レスリング、マラソンと金メダルが相次ぎました。日本の女性は国際的にみても強くなったのだとひとしきり感心しました。従来の根性主義を脱却し、精神面を含む科学的なトレーニング方法が確立してきたことが原因だと聞かされました。 もうひとつ印象に残ったことは、室伏選手の繰上げ金メダルの原因となったハンガリー選手のドーピング問題です。ドーピングは、同じルールや同じ条件で戦うというフェアプレー精神に反しますし、結果的には競技者自身の健康を害してしまうことになります。 ところが、病気を治療するための薬物の中にも、禁止物質が入っている場合があるのです。総合感冒薬や鼻炎用内服薬などにも含まれています。競技者にとっては、これらの薬を競技の前などに飲んでしまうとドーピングとして失格になってしまうわけです。よく選手インタビューで聞きますよね。「体調が悪くても薬が飲めなかった」ということを。ドーピングは、違反する意思があったかどうかは問われないのです。

(M)