若い世代と年金

公的年金への信頼が若い世代で大きく揺らいでいるという話を聞きました。

 国民年金(学生、無職、パート、フリーターなど)の保険料納付では、半数以上が未納だというのです。未納の理由には、「保険料が高すぎる」「将来あてにできない」などがあります。
 国民年金の場合は、収入に関わらず月額13,300円の定額です。5万から10万くらいの収入の若いフリーターにこの金額を払わせるのは「酷」というものです。将来あてにしないわけは、制度改悪が繰り返されてきたからです。だんだんと悪くなっていく現状をみれば、自分が約40年後にたくさんもらえると思う人はお人よしということになってしまいます。
 最近、流行している「自己責任」も未納に拍車をかけます。自己責任であれば、肯定年金をあてにしないで、自分で将来のお金を積み立てろということになります。
 これに対して、社会保険庁は、保険料未納は国民の義務だから、悪質な未納者は強制徴収(差し押さえ)で望むそうです。啓発活動も盛んです。江角マキコさんも登場しました。江角さんの未納が週刊誌ネタになったと思っていたら、今度は、首相を含む国会議員の方も未納や未加入だったことが明らかになり、大騒ぎでしたね。
 年金制度をささえるために、生活を切り詰めても保険料を納めてきた方がたくさんいるのです。年金制度を理解していなかったではすまされません。これでは、若い世代だけではなく誰でも年金保険料を納めたくなくなってしまいますね。

(M)