何かと大変な年の暮れ
いよいよ2002年も最後の月になってしまいました。幸いなことに井出眼科では特別な医療事故のない一年でしたが、世間では小児急患のたらい回しとか、手術器具の体内置き忘れ、薬の誤投薬などいろいろなことが新聞に出ました。医療事故は航空機事故と似ていてどうしてもゼロに出来ない所があります。従って井出眼科では出来るだけ危険なことはしない(当院では注射は最低限しかしないなど)、危険なものは使わない(ショックを起こしやすい薬は使わない)、錠剤はミリ数の少ない物を使う(万一間違って多量に投与しても危険が少ない)などを心掛けています。また安全管理対策委員会を毎月1回開いていますが、その時でも何か不都合があったのを報告するのではなく、それをどのように直したかを報告させるようにする(例えば寝ぼけてベッドから転落してしまったケースがありましたが、その人に一番便利なように柵の場所を付け替えた、また長椅子に座ろうとしてひっくり返ったケースがあり、長椅子の色を変えたなど)で事故を防いでいます。
白内障の手術も毎年毎年高齢化してきており、全般的にお年寄りの方が入院する傾向にあります。これをみておりますと白内障の外来手術もだんだん危険になるというか、送り迎えや家で看護の世話がやけるようになるなぁと感じます。
何かと大変な年の暮れですが、それではみなさん今年も良いお正月をお迎え下さい。