いろんな “眼”
一口に眼といっても、生物によってさまざまです。「眼」は、各系統分類群ごとに、それぞれその起源と進化を持っていて、収斂の結果、同じような機能を持つ器官になったものと考えられています。例えば、脊椎動物同士で眼を比較することはできますが、ヒトの眼とトンボの眼を単純に同じものとして比較することはできません(鳥の"羽"と昆虫の"翅"を比較することができないように)。
したがって、眼の機能や構造は生物によって違い、その一方で、別々に進化した結果とは思えないほど、似たようなものになっていたりもします。
次回からは、下等生物から順に、眼の起源と進化を追ってゆきたいと思います。
(K)