主病名と副病名
3月25日付けで厚生労働省よりカルテ上で、疾病名を主病名と副病名に分けるようにとの通達がなされました。
これはかねて一部の審査員が云っていた「病名は主病名を病名欄の第一行に記載せよ」というものによく似ています。
「病名を毎月治療優先順位で並べ変えよ」というのよりは、今回の通達の方が煩雑ではありません。
しかし、いずれにしてもまた厄介なことが医療機関に押し付けられました。
例えば緑内障と白内障で通院中の患者さんが、たまたまある月にアレルギー結膜炎を悪化させて来院すれば、この3つが主病名となり、近視、老視、眼瞼皮膚弛緩などといったものがもしあるとすれば副病名となるのでしょうか。主病は2つまでという話もあるようで、一時的に白内障を副病名に回さなければならないのでしょうか。
慢性の主病はなかなか治りませんからアレルギー結膜炎などはまめに消さねばならないこと、次第に主病が増えていきそうなこと、カルテが(主)を付けたり消したりでよごれることなどが気がかりです。
厚生労働省の真の狙いは、医療機関側に与えた宿題から眼疾患の主病別頻度を割り出し、DRG/PPSの資料とすることにあるのでしょうか。