テクノストレスとはなんだろう?
テクノストレスとは、アメリカの心理療法学者Brodが最初に使った言葉で、コンピューターによる仕事にうまく適応できないために起こるストレスの事です。
コンピューターによる障害は目とか頚、肩、腕、腰、皮膚、妊娠、出産などいろいろな部位やいろいろな状況で現れますが、精神的な障害を問題にする時に、主としてテクノストレスという言葉を使います。
これらの障害は、コンピューター作業者の「あがき」のようなものでコンピューターに対する苦痛とか作業への抵抗とか、更には拒否などのいろいろな葛藤と共に現れるものでテクノ不安症(狭い意味のテクノストレス)と言い、よくご存知のことですが、実はこれと全く反対のテクノ依存症(テクノおたく)というものもあって、これも1つの異常対応だということは余り知られていません。
テクノ依存症は言わばコンピューターに対する過剰適応者であり、嵩じると物の見方や考え方、話し方、人との付き合い方が感情を関与させない機械のような人間になってしまうものです。
テレビゲームに夢中な子供たちはテクノおたくの予備軍みたいなものです。彼らにもある特定の図形に強く反応してひきつけを起こしたり、パソコンをいじっている時に突然画面全体に無意味にパターン化された幾何学模様が出ると(文字化けと言うんでしょうか)これを見た瞬間に意識を失ってしまうとか、去年起きたポケモン騒動のようにある種の光刺激に反応して失神を起こしたりすることがありますが、テクノおたくと云えども、このこの例のように長時間意識を集中させていると一時的にかなり重症な障害を起こす事が報告されています。
テクノストレスに対する最も簡単な対策は、コンピューターから離れることで、しばらくすると正常に戻るといわれています。また根本的にはVDT(視覚的表示端末)作業時の注意、VDT機器対策、作業管理、健康管理などがとられつつあります。(ここでは内容を省略いたします)